この世界のどこかにある南の海辺 与論島の1日目・前編
映画「めがね」の解説は「春、この世界のどこかにある南の海辺」から始まります。
私の中での与論のイメージにぴったりなフレーズでした。
与論出身の友人が言うには30~40年前まではヨロンという表記でPRされ、南国の楽園というイメージで観光客が押し寄せたそうです。
「茶花も賑やかだったんだけど、今は寂れちゃって楽園って感じじゃないよ」
なんて話を聞いてたのですが...
「まちがいなく、いまだ楽園」
この時点では町の活気まではわからなかったけど、海外のリゾートにも負けない海の美しさは息をのむほど。
与論で初めて見た景色が青空だったのもラッキーだったのかもしれません。
沖縄からのフェリーで供利港(与論港)に到着してすぐ、そのままヨロン駅に向かいました。
駅といっても短い線路と車輪があって、駅名の案内板が立っているのみです。
ヨロンの駅の次の駅は、それぞれ「おきなわ」「かごしま」となっています。
正直、これ自体は撮影用の背景といった趣ですが、ここにはほかに素晴らしいポイントがあります。
まずはヨロン駅の右側にあるビーチ
フバマビーチという小さな浜ですが、私が滞在中2度訪れたときは、どちらも人影がなく、静かな時間を過ごすことができました。
夕陽も観ることができます。
もうひとつのポイントは供利港のあたりからヨロン駅まで続く尾道遊歩道です。
滞在直後2時間ほどをここで過ごしました。
水平線を舞うモンキアゲハに目を奪われたり
歩くたびにバッタが歓迎してくれたり(最初は少しビビりましたが)
気持ちいい潮風と360度ぐるりと見渡せる景色
宝石のようにキラキラ輝く海の色に映える百合の花
逆光ではっきり撮れませんでしたが、つがいのイソヒヨドリがずっと私のまわりを飛んでくれて
まさに楽園に迷い込んだ気分。
与論で誰もいない気持ちのいいポイントを見つけるのはそんなに難しいことではありませんが、東洋の海に浮かぶ一個の真珠と呼ばれていた30~40年前は今より難しかったかもしれませんね。
ヨロン駅の場所はこちら
思いのほか長い時間を過ごしてしまったので、とりあえず今回お世話になる宿でチェックインを済ませることにしました。
今回お世話になったのはこちら
2016年の6月にできたばかりのコテージ型宿泊施設です。
ツインのお部屋とシングルのお部屋があります。
朝食付きプランにすれば施設内のカフェで海を見ながら朝食をいただくこともできます。
コインランドリー(有料)もあり、アイロンなども借りることができます。
こちらがシングルのお部屋。窓の向こうがバルコニーです。
全室禁煙ですが、バルコニーでなら喫煙できます。
洗濯物やシュノーケルも干せるのでとても便利でした。
バスタブはなくシャワーのみです。
与論の繁華街である茶花までは徒歩10~15分ぐらい。
スタッフの方も皆さん笑顔で挨拶してくださって、とても快適でした。
部屋数が少ないので、繁忙期の予約は特に早めをおすすめします。
宿泊サイトよりも直接予約をとったほうがお安くなります。
ただし、サイト予約ならクレジットカードを使うことができますが、直接予約の場合は現地での現金払いのみとなります。
夜はフロントが閉まってしまうので、チェックインが遅くなる場合などはあらかじめ連絡が必要です。
鹿児島県大島郡与論町立長東兼母195-1
1日目はまだもう少し続きますが、続きは後編で。
よろしかったらもう少しおつきあいください。