中途半端な旅の記録とみのまわり

こちらにお引越しして間もないので、まだ新しい記録はまとめられていませんが、ゆっくり慣れていきます

新年初の名古屋訪問は有松散歩でスタート

頻繁に行き来している愛知県ですが、2018年初めて訪れたのは有松(ありまつ)。

イメージ 1

で…有松ってどこ?…ってなりますよね、愛知県民以外は。

名古屋市内ではあるのですが、名古屋市の南端に位置します。

Googleマップで確認したい方は→こちら

それほど長い距離ではないのですが、旧東海道古い町並みが残っています。

イメージ 2

有松は古い町並み以外にも有名なものがあります。

有松鳴海絞りという絞り染めが国の伝統工芸品に指定されているので、和服が好きとか染色に興味があるなんて方は知ってるかもしれませんね。

詳しくはこちら

私は現在は大阪在住ですが、幼少期にこの周辺で過ごした時期があるので、有松絞りには馴染みがありました。
といっても詳しいわけではなく、お祭りになれば誰かしら周囲の人が有松鳴海絞りの浴衣を着ていたといっただけの「知ってる」レベルです。

ちなみに私は有松絞りと呼んでいましたが、鳴海絞りという呼び方もあったようで、現在では有松鳴海絞りと表記されることが多いようです。

名鉄の有松駅を降りると、古い町並みの残る通りまではすぐ。

イメージ 7

駅の横にある踏切をイオンと反対側に歩いて1個目の信号を左に入ると旧東海道有松の家並みが続きます。

特に行きたいお店があるでもなく、ただ1時間ぐらいブラブラするつもりでした。

約500mぐらいなので、1時間あれば十分と高をくくっていたのですが、見所の何ヶ所かが定休日で行けなかったにも関わらず、いつものごとく「時間がない」と焦るはめに。

まずは、ダーシェンカ蔵という可愛いパン屋の看板を発見。

イメージ 3

日本料理のやまとというお店と入口は同じ。

引き戸の上にはやまとの看板がかかっているので、ちょっと戸惑うかもしれません。

門の左側にあるのは、やまとの茶房のようです。

引き戸をあけると左側に日本料理のやまとの入口があり、奥がダーシェンカのスペースになっています。

日本料理のやまとも後から調べると素敵な雰囲気だったので、ぜひまた訪れてみたいと思います。

ダーシェンカのパンは国産低農薬かオーガニック小麦だけを使い、自家製の自然酵母で発酵させるといったこだわりが高い評価を得て、愛知県内に5店舗を展開しています。

イメージ 4

かつては高島屋にも出店していたそうなので、県内での知名度は高いよう。

この建物は、かつての絞り問屋の旧家。

イメージ 5


かつてはこちらのお店の中にある窯でパンを焼いていたそうですが、国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれたことで、防火のために窯を使うことができなくなり、現在は近くの店舗で焼かれたものを販売するお店になっているようです。

スタッフの方に声をかければ窯の撮影なども許可してもらえますよ。

しっかりぽってりのカスタードクリームが詰まったクリームパンなどを買って、また歩き始めます。

愛知県名古屋市緑区有松町大字有松字往還北106
電話:052-624-0050
営業時間:10:00~18:00
定休日:毎週月・火曜日



私が訪問したのは水曜日なのですが、この時期最も避けたほうがよかった曜日だったと、あとになって気づきました。

観光情報を得られる有松・鳴海絞会館は12月から3月までは水曜定休。

ここは予約さえすれば、絞り教室を体験したり、「あないびと」というガイドをお願いすることもできるようです。

すぐそばに金土日祝のみオープンしている観光案内処(東)がありましたが、こちらでも桶狭間と有松の見どころを巡るツアーを申し込めるようでした。

イメージ 6

もちろんこの日はお休みです。

その先にある有松山車会館も土日祝日のみの開館なので、この日はお休み。

イメージ 8

ちょっと気になったかつて切手屋だった小屋もお休み。

イメージ 9

まぁ、もともとブラブラ散歩するぐらいの気持ちだったし、これらに立ち寄ってたら、このあとの約束に間に合わなくなるところでした。

有松山車会館より少し先に行くと右側に有松アトリエというモダンな有松鳴海絞りの作品を扱うお店があります。

イメージ 10

伝統的な木綿のてぬぐいから、アパレル、照明まで、小さな店内には心躍るものがいっぱい。

イメージ 11

こちらで扱っているSUZUSANという有松絞りの技法を使ったブランドのセールがちょうどこのとき近くで行われているそうなので行ってみることに。

愛知県名古屋市緑区有松3016
電話:052-770-9836
営業時間:10:00~17:00
定休日なし

有松郵便局の手前にSUZUSANショールームがあります。

SUZUSANは、有松絞りを扱う商店の5代目村瀬弘行氏がデザインのディレクションを手掛けるブランドで、村瀬氏の拠点はドイツのデュッセルドルフにあります。

イメージ 12

製造をご実家に任せていて、現在までにYohji Yamamoto など一流のメゾンとコラボしたり、クリスチャン・ディオールなどのオートクチュールに布地を提供しているのだそう。

そのため、素材にもこだわっているようで、初めて触れた私の手にもその繊細さは伝わりました。

有松アトリエで見掛けた照明器具もこちらの作品で、これが本当に素敵。

そのうちオーダーできるといいなと思っています。

有松鳴海絞りの職人さんはもはや数少なくなっていて、ほとんどの商品は外国へ製造を委託しているのだとか。

そんななか、こんな頼もしい若い方がいるなんて日本人としても元愛知県民としても嬉しいです。

こんなときだけ元愛知県民とか言っちゃって図々しいけど(笑)

セールなど以外はこの場所はSUZUSANのショールームになっています。

SUZUSANショールームの場所はこちら
ここでタイムアップ。

なんだか不完全燃焼。

また来るよのサインですね、きっと。