中途半端な旅の記録とみのまわり

こちらにお引越しして間もないので、まだ新しい記録はまとめられていませんが、ゆっくり慣れていきます

念願の新潟新発田市「蕗谷虹児記念館」へ

ちょっと強行でしたが、5月末に1泊で新潟へ行ってきました。

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もともとは佐渡への旅をメインにするつもりだったのですが、残念ながら長期の休暇が取れなくなってしまい、一旦予約をした旅程をほぼ全キャンセル。

新たに行ってみたかった新発田市「蕗谷虹児記念館」「福島潟」を中心に1泊の旅程を立て直しました。

まずはレンタカーを借りて新発田へ向かいます。

今回レンタカーをお願いしたのはタイムズカーレンタル。

新潟空港ではタイムズカーレンタルとオリックスレンタカーの2社のみが空港敷地内の駐車場から出発できます。

帰りも空港横の駐車場に停めて、鍵をカウンターのスタッフかポストに返すだけ。

一般的には空港近くの営業所に送迎してもらうケースが多いと思いますが、他のお客さんを待って空港へ向かう場合もあるため、いつも少し余裕を見て返却します。

いっぽう空港敷地内に返却の場合は、自分のフライトに間に合うギリギリの時間を設定できるので得した気分です。

新発田市新潟空港から車で30分ぐらいの場所にあります。

新発田城という現存建築が残る城跡があり、ちょうど今頃は五十公野公園のあやめ園が見ごろで「しばたあやめまつり」が開催されている頃です(2018年は6月8日~7月1日まで開催)。


とはいえ、私が旅行した時にはまだあやめの時期には早く、私の目的もそれとは違いました。

私の目的は蕗谷虹児記念館」。

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40代以上の方なら、どこかで彼の絵を目にしたことがあるんじゃないでしょうか。

というのも、彼は「世界名作童話全集」など童話の挿絵を描いていて、それは昭和中期になっても再版が繰り返され、どこかの本棚で目にすることがあったからです。

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私も昔見た彼の絵に心を奪われ、その絵が蕗谷虹児という画家の絵だと知ると、いつかこの記念館を訪れたいと長年想い続けていました。

ほとんどの絵で女性を描いている蕗谷虹児は、竹久夢二中原淳一高畠華宵などと同時代を生きた挿絵画家です。

パリ留学後はフランス画壇にもデビューし、美術展での入選も果たしました。

彼の絵には、やはり時代の流れからアールヌーボーの影響が強く感じられるものがたくさんあります。

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若い女性を描いても、少女文化を支えたほかの画家に比べて、毒というか闇というか、真綿で息の根を止めるような狂気を感じることがあります(きわめて個人的な感想です)。

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この日は蕗谷虹児の花嫁展」が開催されていました。

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なんせ蕗谷虹児の記念館なので、常にたくさんの作品が展示されていますが、テーマ
によって展示を入れ替えているようです。

ちなみに花嫁展は10月21日まで開催されています。

駐車場は市民文化会館や市役所と共通で、記念館の受付で帰りに駐車券に来館の証明を受けてください。

売店もあったので、切手やハガキ、クリアファイルなど何点か購入しました。

施設内は撮影禁止。

ここに掲載している写真は画集をスマホで適当に撮影したものなので、ゆがんでいたりして実物とは違いますが、イメージとして貼ってます。

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この記念館の中心的な作品になっている「花嫁」は晩年の作品で、画集などでは花嫁の右目からこぼれ落ちる涙がしっかり見えないのですが、実際にそれを見ることができ感激しました。

次回は、新発田からも近く、空港からも気軽に行ける距離の福島潟について書き留めます。

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新潟県新発田市中央町4丁目11番7号
電話:0254-23-1013
入館料:大人500円、高校生200円、小中学生100円
JAF会員だと100円割引されます
休館日:月曜日
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)