花見散歩 桜の季節にハートの猪目窓がある正寿院へ
前回に引き続き4月13日に新潟からのゲストをご案内した京都の記録をまとめています。
ハートの窓がある客殿・則天の間には、160枚の天井画が色鮮やか。
こういったお寺の窓は庭の四季を楽しむための額縁の役割があり、ここのハートの窓(猪目窓)も春は桜、初夏には新緑、秋は紅葉、冬は雪景色を楽しめるのだそう。
駐車場は本殿や客殿のすぐ下に確保されているので、車さえあれば歩かずに済むのですが、それ以外の交通手段だとめっぽう不便。
帰りもここまでタクシーを呼ぶのは大変なので、タクシーで来てらっしゃる方は、帰りもお願いしているか、観光タクシーをチャーターしているようでしたね。
タクシーの運転手さんのなかには、ものすごくサービスのいい方もいて、ハートの窓で他の観光客に遠慮して写真を撮れないでいる自分のお客さんを「はい!あそこ座って!」と誘導して写真を撮ってあげたり、写真の撮り方をレクチャーしたり。
自分たちが記念写真を撮っている間は、ほかの方は写真を撮れないので、気が弱いとなかなかハートの窓には近づけないのですが、ああいう運転手さんに案内していただけるとありがたいと思います。
まずは本殿にお詣りしましょう。
本殿横の拝観受付で拝観料を払うと、綺麗な散華(さんげ)と呼ばれる拝観券とお茶とお茶菓子の引換券をいただけます。
庭を眺められる縁側でポカポカ日に当たりながらお茶をいただきました。
もちろんお詣りをしてから。
こちらの御本尊は十一面観世音で50年に1度だけ御開帳されるそうです。
おりんを2回鳴らして、目の前に垂れている長い紐を両手に挟んでお願いごとをしてくださいというような内容の説明書きが配布されます。
この長い紐はご本尊様の指につながっているそうです。
お庭を眺めながらのヨガや数珠作りなどの催しも10日前までに予約すれば体験できるのだとか。
庭にある地蔵堂には「叶紐(かのうひも)」と呼ばれるカラフルな紐が柵に結われています。
カラフルで可愛いですね。
あちらこちらに小さな可愛いお地蔵さんが置かれているなど、小さなお寺なのに、フォトジェニックなアイテムがいっぱい。
続いて客殿「則天の間」へ。
入口で散華を見せるので、失くさないようにしてくださいね。
まさにインスタ映え。
ハートなんて狙ってるなぁと思っちゃいますが、猪目というのは日本の神社仏閣に多くみられる建築装飾の模様で、窓になっているのは珍しいものの、誰しもどこかの神社仏閣で目にしたことがある伝統的なものなのだとか。
↓は大阪護国神社の装飾ですが、ありますね、猪目。
猪目窓から桜は見えますが、正面からだと少し寂しいので、向かって左隅から撮るとこんな感じ。
天井の日本画も花や舞妓さんなど、画集を観ているようです。
4時少し前になるとハートの窓に西陽が差して、畳にもハートが現れます。
ご案内したゲストにも大変喜んでいただけて、私も一人では来ない場所なので思いがけなく楽しい時間を過ごせました。
14日までは夜間拝観を予約制で行っていましたが、3月下旬には申し込まないとダメだったみたいです。
帰りに宇治田原町の桜並木に立ち寄りましたが、まさに満開で、枝ぶりの素晴らしい桜の木々に興奮しました。
電話:0774-88-3601
拝観時間:9:00~16:30(冬季は16時まで)