中途半端な旅の記録とみのまわり

こちらにお引越しして間もないので、まだ新しい記録はまとめられていませんが、ゆっくり慣れていきます

五島列島 キリシタン洞窟に上陸

中通島2日目に行ったキリシタン洞窟

実はこの旅のメインの目的でもありました。

イメージ 1

クレイジージャーニーという番組でも取り上げられていた場所です。

キリシタン洞窟へ行くには、個人で船をチャーターするか、五島列島キリシタンクルーズというツアーに申し込むのが一般的です。

ツアーは土日祝日しか運航していません。奈留島の江上天主堂や久賀島の旧五輪教会堂をめぐり、上五島の若松港から下五島福江島までの移動もできちゃうので、料金的にはお得だと思います。

ただし、キリシタン洞窟への上陸はできません。

ちなみに大人9800円になります。

私がお願いしたのは祥福丸という瀬渡し船です。個人でお願いするので、時間などもリクエストできますし、一人でも船を出していただけるので、キリシタンクルーズでは条件が合わないという方でも安心です。料金は1名の場合は8000円です。

私が宿泊した民宿えび屋さんの前の若松港から乗船が可能なのですが、私は祥福丸さんが停泊してる中通島の深浦という船着き場から乗船しました。

祥福丸に乗り込むと、船室内の壁を指さして船長の坂井さんが不思議なお話をしてくださいました。

次回詳しくお話しますが、坂井さんは現在も隠れキリシタンの信仰を守り続けている方で、いわゆる神父さんの役割をする帳方の9代目です。

7代目は坂井さんのお義父さまだったそうですが、7代目がこの船に祈りを捧げたあと、こんなシミが船室の壁に現れました。

イメージ 2

写真がブレてしまいましたが、女性の胸上の肖像に見えます。

坂井さんはじめ信者の方は、これをマリア様として大事にされています。

隠れキリシタン信仰では、いわゆる私たちの思うマリア像ではなく、信仰を隠すために観音様や弁天様をマリア様として拝むということがあったと聞きます。私にはどちらかというとそういったシルエットに見えました。

偶然と思ってしまえば簡単ですが、こういう奇跡を信じることが信仰の力であり、信仰を持たない者にとっても救いになることがあると思います。

さて、乗船から10分程度でハリノメンドという場所へ。

イメージ 3

ハリノメンドとは五島の言葉で針の穴という意味です。

確かに針の穴のように見えるのですが、この穴がマリア像に見えるとも言われています。

イメージ 4

さきほどのシミと同じく、私には観音様のようなシルエットに見えました。

ほどなく、キリシタン洞窟に到着です。

イメージ 5

今は条件が揃えば上陸できますが、今後観光の方が増えれば増えるほど上陸は制限されるような気がします。

あくまで私の推測ですが。

イメージ 6

足場はかなり不安定です。

イメージ 7

洞窟内は意外と広く、壁には何かを飾っていた跡が。

イメージ 8

焚き火の跡も見られ、生活していた痕跡が今でも生々しく残ります。

イメージ 9

奥にも外に通じる出口があり、奥に行けば行くほど足元が見づらくなります。

イメージ 10

五島崩れと呼ばれる明治初期の大規模なキリスト教弾圧から逃れてきた4世帯8人の潜伏キリシタンがこの洞窟で生活していました。

一説には3世帯と紹介されていますが、私は坂井さんからうかがった話を基に書いています。

焚き火の煙をたまたま通りがかった漁船に見つかり、拷問を受けたと言われています。

5年ほど前の新聞の記事で、今もこの家族の末裔である方が生きておられると書いていました。桐修道院でシスターをされているようです。現在84歳になられると思います。

次回は、祥福丸船長の坂井さんにお聞きした隠れキリシタンの信仰についてまとめたいと思います。

祥福丸
電話:0959-44-1762 船長直通:090-2516-9948