中途半端な旅の記録とみのまわり

こちらにお引越しして間もないので、まだ新しい記録はまとめられていませんが、ゆっくり慣れていきます

しまとく通貨が使える壱岐島へ 辰ノ島編

長崎県の離島壱岐島に到着し、到着日が唯一の晴れの日になりそうなことを知って、離島の離島「辰ノ島」へ向かうことにしました。

まずタイトルのしまとく通貨ってご存知ですか?

五島列島を旅した時は知らなかったのですが、旅行者向けのプレミアム付き商品券で、五島列島壱岐島で利用することができます。


今年の7月からスマホガラケーで利用できる電子通貨になって、使い勝手も良さそうなので、今回はそれを使ってみることにしたのです。

今回の辰の島巡り遊覧と渡船の料金もしまとく通貨で支払うことができますよ。

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辰ノ島は壱岐島の北に位置し、環境省選定の「日本の快水浴場百選」に選ばれた美しい海を目指して、夏は多くの観光客が訪れる無人島です。

3月の後半から11月末日まで、この島への遊覧船、または渡船が出ています。

この季節以外でも下記の予約の電話番号は通じるので、予約があって海の状態が出航可能であれば、その都度遊覧を受け付けているそうです。

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この時期は島を散策するか、島の周囲を船で遊覧するかという楽しみ方に限られますが、人出が少ないぶん、ゆっくり楽しむことができます。

まずは遊覧船を運行している勝本町漁協組合のチケット売り場まで。

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チケットは3種類あります。

・島巡り遊覧のみのチケット 大人1500円、小人750円。所要時間は40分。

・辰の島海水浴場渡船のみの往復チケット 大人700円、小人350円。

・遊覧と渡船の両方のチケット 大人2000円、小人1000円。

ちなみに「たつのしま」の表記については、グーグルマップなどを見ると「辰ノ島」となっていますが、勝本町漁協協会の案内には「辰の島」とありましたので、基本的には辰ノ島と書いておきますが「辰の島」の表記があるものについてはそのまま記録しておきます。

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この時期は島に上陸する人が少ないため、海水浴場にある島唯一のトイレなどの施設は施錠して閉鎖されていて、上陸するのであればトイレに行かない、もしくは人目を避けてアウトドアでという覚悟が必要です。

もっとも遊覧後、次の渡船で迎えに来てもらえば、上陸時間は1時間にも満たないので、行かずに済む場合がほとんどだと思います。

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しかし、この日は「上陸されてる方は今のところいらっしゃいませんよ」とのことだったので、無人島にひとりぼっちという非日常感に高揚し、最終便まで滞在することにしたのです。

遊覧もしたかったので遊覧と渡船のセットを申し込みました。

遊覧にはほかにも何組かの観光の方がいらっしゃいました。

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チケット売り場の前には駐車場とトイレがあるので、次の出航を待つ間に準備を済ませます。

ちなみに基本的には、9時台から15時台まで、12時台を除いて、1時間に1本の運航があります。

夏季は観光客の増加に合わせて30分に1本に増便されるそうです。

遊覧と渡船のセットを申し込むと、遊覧のあとに海水浴場の船着き場に降ろしてくれます。

まずは、遊覧。

この日は人が少なかったので自動的に全員甲板にあがりましたが、船室から眺めることもできます。

もちろんオススメは甲板。

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しかもできるだけ前。

船長さんの説明を聞きながら鑑賞することがきます。

まずは辰ノ島の横にある若宮島が見える場所へ。

若宮島は現在では立ち入りが全面的に禁止されていますが、海上自衛隊壱岐警備所があり、重要な通信拠点となっているそうです。

島の海岸沿いに鳥居があるのが見えます。

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若宮神社の鳥居だということで、漁に出る船がこの鳥居の前でエンジンを止めて大漁と安全を祈ることもあるとか。

その後、「海の宮殿」と呼ばれる場所や岩がオオカミに見える「オオカミ岩」

あとで上陸後に上からも眺める「蛇ヶ谷」

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私は確認することができませんでしたが、正直者だけに岩の割れ目の奥にある観音様が見えるという「羽奈毛観音」

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迫力の断崖「大屏風岩」

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対馬のほうを向いてたそがれる対馬に恋した猿」

遠目からでも目を引く「マンモス岩」

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などを鑑賞しながら、島の船着き場に向かいます。

噂に聞いていたとおり、紺碧の海とエメラルドグリーンの海が島を囲みます。

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5月ぐらいから夏場にかけては、運が良ければ船が浮いたように見える「宙船」が見えることもあるそうです。

いよいよ辰ノ島に上陸。

私だけしか上陸しないので、ほかのお客さんを乗せて船は港へ戻ります。

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海水浴場には一般的な海水浴場にあるような、トイレやシャワーなどの施設があります。

この日はもちろんクローズです。

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でも、なんか気持ちがあがってきた

ひとりなんだよね。この島の中に、私だけなんだよね。

トイレなんてなくたって、ひとりなら外でも平気。

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まずは島の遊歩道を散策してみることにしました。

島の遊歩道は海水浴場の休憩棟の向かって右から出ています。

あとから出てくる石の道の海岸に下ってくるので、そちらから行くと逆回りに回ることができます。

階段を登っていくと、海水浴場が一望できる高さに。

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柵がない場所も多いので、なんとなくドキドキ。

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さきほど下から見た「蛇ヶ谷」の位置に到着します。

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ここ、本当に眺めがいい!

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しばしピクニックシートを広げて、自分のスイッチを切り、ひたすらボーーーーッとします。

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蛇ヶ谷から少し下っていくと、辰ノ島の「鬼の足跡」があります。

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この足跡は右足で、壱岐の牧崎園地には左足の鬼の足跡もあります。

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大鬼がクジラをすくい捕るために踏ん張ったときにできた足跡だという伝説があるそうです。

休憩棟に近づいた場所に「鬼子の巌」という防空壕だった穴が3つあいています。

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夏になるとキラキラした水着の若い女性が集まる海水浴場の脇に、こんな防空壕跡があるなんて平和のありがたみを感じます。

防空壕の先から続く石の道を歩いて行くと、元の海水浴場。

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ひとりだけの解放感で、好きな音楽を流して軽く踊ってみたり、波打ち際で子供のように遊んでみたり。

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いい年齢になったんだから、むやみにはしゃがない、みっともないことはしない、黄色い声は発しない…など、普段は無意識のうちに自分に制限をかけていることも多いのかもしれません。

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想像以上に「無人島ひとりぼっち」の状態が楽しかったです。

もちろん、2時間後には迎えに来てもらえますからね(笑)

お迎えが来て、勝本港に戻った時、船長さんとお話させていただき、壱岐の情報をいろいろいただきました。

辰ノ島、また次回必ず訪れたいと思います。

できれば宙船が見られる季節に。

予約・問い合わせ 電話:0920-42-2020