中途半端な旅の記録とみのまわり

こちらにお引越しして間もないので、まだ新しい記録はまとめられていませんが、ゆっくり慣れていきます

しまとく通貨が使える壱岐島へ 天の川酒造編

長崎県壱岐島の旅をまとめている途中ですが、今回は壱岐焼酎のお話です。

壱岐焼酎世界貿易機関WTO)が認めた地理的表示が許されたお酒です。

焼酎に関しては日本国内で壱岐焼酎球磨焼酎(熊本)、琉球泡盛(沖縄)、薩摩焼酎(鹿児島)が認められています。

島内には現在7つの蔵元があり、天の川酒造もそのひとつ。

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今回は、その天の川酒造の焼酎について少し。

天の川という銘柄は初代の詠んだ俳句に由来しているのだとか。

今回7つある蔵元のなかで、唯一ここだけを訪れたのには訳があります。

これを手に入れたかったから。

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天の川 VERY OLD

30年古酒で、小説家開高健さんの手紙から生まれたものだそうです。

これを購入すると、箱の中にその直筆の手紙を印刷したものが封筒に入っています。

内容をざっくりまとめると

・近頃は匂いのない焼酎が美質であって純粋であるという流れがあるが如何なものか、天の川はちゃんと匂いが残っていて感心したという賛辞。

・ぜひ、この伝統の作法を堅持してほしいというお願い。

・このいい焼酎をいい甕に入れて自分でVERY OLD を造ってみたいがどのようにしたらいいかという質問と提案。

そんな感じの手紙が昭和53年頃、開高健から3代目天の川酒造社長に送られたようです。

何度か手紙を行き来したことをキッカケに、このVERY OLD が生まれたのです。

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もっとも開高氏本人は平成元年に58歳で亡くなっておられるので、この商品を口にすることはできなかったでしょう。

現在のサントリー壽屋という名前だったころに入社し、宣伝部のコピーライター、編集者として活躍した開高健

執筆業に専念するため退社したあとは、小説家としてだけではなく、食と釣り、そしてお酒に関してもエッセイを残し、趣味の人という印象があります。

そんな開高氏が手紙まで送って絶賛した天の川、そしてそれを寝かせることを夢見ながらも完成を待たずに開高氏が逝ってしまったあと、その逸話を抱えてこの世に送り出された古酒。

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その両方に興味が湧き、天の川酒造を訪れたのでした。

Googleマップで天の川酒造を検索すると工場と店舗の2つが出てきます。

工場に行くと奥に事務所的な入口があり、そこでも商品を購入することは可能だそうです。

店舗のほうは国道沿いにあり、大きな看板も見えます。

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そしてついにお目にかかる天の川とVERY OLD

運転していなければ、いろいろ試飲してみたかったのですが、一人旅の島旅はどうしても車の運転が必要なので残念ながら香りだけ。

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最終的にに40度の天の川、壱岐島にしか流通していない壱州美人(オンラインショップでは買えます)、VERY OLD の3本をチョイス。

帰って飲むのが楽しみ!

壱岐島の蔵元の中には、観光客がバスで工場見学をしにやってくるために、大きな駐車場や立派なショールームがあるところもありますが、ここはとても小さな店舗。

人懐っこい猫が迎えてくれます。

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こちらでも壱岐島で使える旅行者向けのプレミアム付き商品券「しまとく通貨」が使えましたよ。

しまとく通貨についてはしまとく通貨公式サイト詳しくどうぞ。

次回ははらほげ地蔵とはらほげ食堂について書いていきたいと思います。

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