健さんの影を追って 映画「あなたへ」のロケ地薄香へ
健さんの映画を全部観ているわけではないのですが、この映画は母親と一緒に観に行ったのでよく憶えています。
平戸のほかにも各地を巡るロードムービー。
亡くなった妻の故郷を訪ねるお話でしたが、妻役は田中裕子さんが演じていらっしゃいます。
余貴美子さんが営んでいた濱崎食堂は普通の民家で、すでにその面影はありませんでした。
こちらは作中のシーンです。
いよいよここだけは観ておきたかった冨永写真館へ。
港から写真館への道にある宮田商店。
ここも映画で映り込んでます。
冨永写真館もセットとしてつくられたものでしたが、こちらは撮影時のまま残されています。
映画でこの場所を見たとき、なんとなく既視感というか…懐かしさを感じ、いつか自分の目で見てみたいとぼんやり思ったのです。
それから6年。
その間に平戸には1度訪れているのですが、ここへ来る時間もなく、次回こそはと心に決めていた場所です。
作中で健さんが、細い道を通って住民と挨拶を交わしながらたどり着くのがこの写真館です。
亡き妻の少女のころの写真が写真館の表に飾られていて、それを感慨深く見つめ「ありがとう」と呟く健さん。
男前すぎる。
このときすでに80歳を過ぎていたと思いますが、最後までおじいちゃんじゃなくて男って感じがしました。
撮影時の写真もそのまま飾られているので、ロケ地を巡る観光客にとっては最もテンションのあがる場所かもしれません。
健さんが亡くなった奥さんからの手紙を受けとる郵便局は実は公民館の建物で、本物の郵便局はこちら。
こちらは作中のシーン。
プロフェッショナルという番組で健さんが語っていたお墓が港から見えます。
健さんの面影を少しだけ感じながら旅の続きへ。
次回は、潜伏キリシタンが生活を営んでいた春日集落の春日の棚田へ行ってみます。