中途半端な旅の記録とみのまわり

こちらにお引越しして間もないので、まだ新しい記録はまとめられていませんが、ゆっくり慣れていきます

健さんの影を追って 映画「あなたへ」のロケ地薄香へ

長崎県の平戸は橋でつながってはいますが、平戸島という島。

ヨーロッパ諸国との貿易の要として、またフランシスコ・ザビエルが布教したキリスト教を巡って潜伏キリシタンの過酷な歴史の舞台となった場所です。

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潜伏キリシタンの聖地、春日集落などについては、次回の旅行記で記録しておきたいと思いますが、今回は映画のロケ地を訪ねてみたいと思います。

4年前に亡くなった高倉健さんの最後の作品「あなたへ」のロケ地です。

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健さんの映画を全部観ているわけではないのですが、この映画は母親と一緒に観に行ったのでよく憶えています。

平戸のほかにも各地を巡るロードムービー

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亡くなった妻の故郷を訪ねるお話でしたが、妻役は田中裕子さんが演じていらっしゃいます。

この薄香港は亡き妻の故郷で、余貴美子さん、綾瀬はるかさん、大滝秀治さん、三浦貴大さんなどが登場します。

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余貴美子さんが営んでいた濱崎食堂は普通の民家で、すでにその面影はありませんでした。

でも大滝秀治さんの船という設定になっていた「そよかぜ」の2号艇が停泊していたので、写真を撮らせてもらいました。

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こちらは作中のシーンです。

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いよいよここだけは観ておきたかった冨永写真館へ。

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港から写真館への道にある宮田商店。

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ここも映画で映り込んでます。

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冨永写真館もセットとしてつくられたものでしたが、こちらは撮影時のまま残されています。

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映画でこの場所を見たとき、なんとなく既視感というか…懐かしさを感じ、いつか自分の目で見てみたいとぼんやり思ったのです。

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それから6年。

その間に平戸には1度訪れているのですが、ここへ来る時間もなく、次回こそはと心に決めていた場所です。

作中で健さんが、細い道を通って住民と挨拶を交わしながらたどり着くのがこの写真館です。

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亡き妻の少女のころの写真が写真館の表に飾られていて、それを感慨深く見つめ「ありがとう」と呟く健さん

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男前すぎる。

このときすでに80歳を過ぎていたと思いますが、最後までおじいちゃんじゃなくて男って感じがしました。

撮影時の写真もそのまま飾られているので、ロケ地を巡る観光客にとっては最もテンションのあがる場所かもしれません。

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健さんが亡くなった奥さんからの手紙を受けとる郵便局は実は公民館の建物で、本物の郵便局はこちら。

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こちらは作中のシーン。

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プロフェッショナルという番組で健さんが語っていたお墓が港から見えます。

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健さんの面影を少しだけ感じながら旅の続きへ。

次回は、潜伏キリシタンが生活を営んでいた春日集落の春日の棚田へ行ってみます。

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