世界遺産 長崎県平戸島の春日集落近辺をドライブ
平成30年ついに世界遺産に登録された「長崎県と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」
登録後初めて訪れる関連遺産がここ平戸の春日集落です。
禁教期にキリシタンが処刑されていた島であり、聖水を汲む場所でもあります。
今でも聖地として大切に崇められている島なのだそう。
棚田が好きなので、単純に集落にある春日の棚田を訪れてみたかったというのもあります。
ここからはひたすら島を北上。
塩俵断崖という景勝地へ到着。
ここの柱状節理は圧巻。
あえてスケールを小さく説明すると、袋の中でボッキボキに折れたプリッツみたいな。
晴れてたら海も綺麗そうなんですが、またまた雨だったので長い時間は見ていられませんでした。
展望台への道は現在閉鎖中でした。
しかも少しの時間でかなり濡れてしまい、気分は下り坂。
やむなくさきほどの道の駅に近いふれあい広場まで戻ることに。
ふれあい広場はサービスエリアのような感じで、広い駐車場とトイレ、お土産物屋や食堂などがあります。
ここの並びにあごだしラーメン発祥のお店があるのですが、残念ながらその日はお休みでした。
そろそろ春日の棚田に向かうことに。
棚田に到着すると現在ライトアップ期間中という情報が。
どうしよう。日没にはまだ時間があるけど、これを逃すのももったいない。
とりあえず昼間の棚田を見ておこうと散策していると、近くの牛舎のお母さんと話がはずんで、お母さんが呼ぶと近づいてくる牛の一芸を見せてもらったりして結構時間が経過していました。
ちなみに棚田周辺の牛は春から秋までは草原に放牧されていて、夕方には一列に並んで牛舎に戻っていくんだそうです。
てな具合で楽しい会話で時間はつぶせたものの、それでもまだ日没には2時間ぐらい時間あるなぁ。
棚田の横にある案内所「かたりな」でスタッフの方とお話すると、とりあえず隣の建物でお茶でもいかがですかと勧めていただき、そこのお母さんにおいしいお茶をふるまっていただきました(無料でお茶をいただけます)
この案内所、かつては古民家で美容室を営んでらしたそうで、座敷の片隅にそのころの看板が残っています。
ちょうどツアーバスが到着していて、それほど大きくない資料館のなかへたくさんのツアー客が入っていく姿が見えたので、時間をずらすために、目の前にある根獅子の浜で少し時間をつぶすことに。
透明度が高い美しい海水浴場です。
ツアーバスのお客さんが退館してくるのが見えたので、さっそく資料館のほうへ。
こちらの資料館はタイムズクラブ会員カードで10%割引で入館できます。
通常でも大人200円です。
潜伏キリシタンの祈りの生活が垣間見える資料の数々はとても興味深いです。
館内のモニターに、どこかで見た顔が映し出され、よくよく思い出したら、ついさっき私にお茶を淹れてくださったおかあさんでした。
この地域を紹介する観光ビデオに出演されていたのでした。
この資料館の隣にウシワキの森という雑木林があり、16世紀の宣教師が十字架を建てた場所で、最近までは靴を履いて入ることもできなかった神聖な場所なのだそう。
キリシタン墓地も平成20年の発掘調査で見つかっています。
根獅子をあとにして、カトリック紐差教会へ。
こちらは長崎の教会を巡礼している方なら御存知、鉄川与助の建築物。
教会内部は撮影できませんが、本当に立派でステンドグラスが美しい教会でした。
そろそろ日没時間が近づいてきたので、春日の棚田まで戻ります。
このライトアップは当初11月中で終了するはずでしたが、2019年1月6日まで期間を延長。
大晦日と三が日は案内所はお休みですが、ライトアップは見られるようです。
夕暮れから徐々に点灯しだし、10分おきぐらいでLEDの色が変わります。
平日だったので人も少なく、駐車場も余裕がありました。
案内所に近い駐車場は9台程度、ほか周辺の駐車場も合わせると40台ほどは駐車可能だそうです。
現在、案内所「かたりな」も特別夜間営業をされているようです。
これから寒くなるので、暖かい服装で訪れてくださいね。
これで長崎の旅行記はおしまい。