ゆっくりできない島 的山大島へふたたび
この島では、若い女性のお宅にお世話になりました。
彼女は単独で島に移住してきたツワモノです。
ある旅でお友達になって以降、前回も今回も的山大島では大変お世話になっている方。
彼女はすんなり島の人に馴染み、可愛がられ、その友人が大阪から来たというので、私まで本当に良くしていただきました。
ここまで説明して、このタイトルです。
前回は1泊しかしなかったこともあって、私は島の観光用のレンタサイクルを借りて景勝地を巡りました。
でも今回は観光は二の次。
とにかく、とことんリアル的山大島を楽しませてもらいました。
お世話をしてくれた彼女いわく
「ゆっくりできない島ですからね、ここは(笑)」
もてなしてあげようという島の人の親切さが、こちらの予想をはるかに超えてくる。
朝は定置網漁船に乗せてもらって、夜は毎晩宴会。
日によっては島のお祭りで昼から宴会。
数少ない観光情報としては、公共の宿「漁火館」の日帰り入浴ぐらいかな。
ここの女湯は洗い場も浴槽も小さかったのですが、お湯が本当に気持ちいいのです。
高保湿の化粧水に入ってるみたい。
温泉には詳しくないのですが、ナトリウム炭酸水素塩泉の天然温泉だそうです。
他に入泉客もおらず、ゆったり旅の疲れを癒すことができました。
的山大島へや釣りやキャンプで訪れる人も多いようですが、ここのお湯、ぜひ試していただきたいです。
日帰り入浴の利用時間は夏場は16時~21時、冬場は16時~20時です。
宿泊客は23時まで利用することができます。
漁火館は宿泊施設なので、朝晩の食事も用意してもらえます。
的山大島は飲食店が少ない…いや、ほぼ見つからないので、ここに宿泊するなら、2食付きでお願いしたほうが無難です。
ちなみに宿泊客でなくても予約さえあればお食事を用意してもらえるそうですよ。
漁火館の公式HPはこちら
ほかにも神浦港に海の駅(電話:0950-26-6008)という観光施設があります。
お昼の食事はいただけるかもしれませんが、ここも予約していったほうがいいとのことでした。
観光マップに載っているお食事処や旅館などもすでに閉業しているところがあるようでしたので、島での宿泊や食事は予約しておいたほうが安心です。
最終日に1時間で島を案内してもらいましたが、雨だったこともあって写真はあまり撮ることができませんでした。
でも、島の人しか知らなさそうな絶景ポイントも教えていただいたので、次回訪れたら晴れた日に行ってみたいと思います。
こちらは観光マップにも載っている城山公園展望台。
私がお世話になった漁協のなかで女性加工部というのがあって、そこでイカの塩辛だとか鯛茶漬けなどのお土産物が買えるようです。
鯛茶漬け、めっちゃ美味しかったです。
ただし私が見たところお店的なものがあった記憶がないので、直接漁協に買いに行くのかな。
興味があれば、こちらも問い合わせてみてください。
漁協女性加工部(0950-55-2531)
もともと道もなかった場所をこの風車を設置するために切り開いたのだそうです。
ほかにも見事な棚田があちこちにあり、前回訪れた際のブログでも紹介したのですが、今回は天気が悪かったので天の原棚田の打出の岩だけ。
本当にいい意味で「ゆっくりできない島」でしたが、観光客として訪れる島とは違う角度から、夢のような体験をたくさんさせてもらいました。
定置網漁も連れて行ってもらって、水揚げ直後の魚をその場で捌いてもらって食べたり、焼酎の一升瓶が次々に空いていく男気満点の宴会も経験させてもらったり。
あとは島の女性の偉大さをひたすら感じました。
私が来たから歓迎の宴会だったのかと思ったのですが、どうやら宴会は毎晩のようで(笑)。
本当に島の方々にお世話になりっぱなし。
大阪に戻って何かお礼を送ろうと思っているのですが、大島には海鮮物だけでなく大島牛という食肉牛も育てていて、それらより美味しいものが思い浮かびません(笑)
これからの旅先で宴会の賑やかしになるような珍しいものを見つけたら送らせてもらおうと思います。
さいごに。宿泊される方は、晴れていたらぜひ夜空を見上げてみてください。
星が降ってきそうとはこの状態だなと感動します。
あまり観光の参考にはならない旅行記でしたが、私としては十二分に楽しんだ島旅でした。
次回は的山大島へのフェリーが出航する平戸港から近い、薄香という場所へご案内します。
薄香港は高倉健さんの最後の作品となった「あなたへ」という映画のロケ地にもなっていた場所です。
またまた小雨降る旅行記になりますが、よかったらおつきあいください。